社員は何故こんな簡単な仕事を間違うのか?

顧客が求める納期はどんどん短くなり、少量多品種は当たり前になっています。

その要望に応えるには、作業の無駄をなくし、時間を短縮することが必要です。

仕事をできるだけ単純な作業に分解し、一つひとつの仕事を分析して、無駄な部分はなくし、非効率な部分は改善します。

人件費はできるだけ減らしたいので、単純作業の部分はパートに受け持たせ、正社員はパートができない判断作業などに集中させます。

ところが、その単純作業でミスが起こります。

「こんな単純作業で、なぜ間違うのか!」と思いませんか?

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社長、「従業員満足」で本当に満足してますか?

従業員満足(Employee Satisfaction=ES)の重要性が指摘されるようになりました。

従業員満足を高めることで顧客満足を高め、生産性の向上、業績アップにつながるという考え方です。

その考え方を取り入れて、従業員満足度調査を実施している会社も多いかもしれません。

それで、会社は良くなっていますか?

従業員満足はよいですが、社長のあなたは満足していますか?

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「目的」と「目標」の違い

「目的」と「目標」は、ほとんど同じ意味で使われることが多い言葉です。

あえて区別する場合でも、

  • 目的は抽象的(定性的)
  • 目標は具体的(定量的)

といった言い方をすることがあります。

このような使い分けをすると、内容の具体度によって、「目的」と呼ぶか、「目標」と呼ぶかが分かれるかのような誤解を与えます。

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職場での今どきのいじめ事情

民事上の労働相談で、近年、最も多いのが「いじめ・嫌がらせ」です(参考:「今どきの労働問題に見えるブラック企業の兆候」)。

件数は、この10年で倍以上に増加しており、特に若い人たちの「いじめ・嫌がらせ」に対する認識の変化が感じられます。

以前までは、何となく「教育の一環」と位置付けられてきたような厳しめの対応が、若い人には「いじめ・嫌がらせ」に感じられるということではないかと思います(参考:「警告:これって社員いじめになりますよ!」)。

「若い者は弱くなった」と言い捨てるのは簡単ですが、改めて考えてみると、「教育」と称して、部下たちに対して、十分に仕組み化せずに安易な方法で強いてきたことの付けが、今頃になって回ってきたとも言えるのではないでしょうか。

そもそも、若い人たちは、どのようなことを「いじめ・嫌がらせ」ととらえているのでしょうか?

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警告:これって社員いじめになりますよ!

「いじめ・嫌がらせ」に関する労働相談は、この10年で倍以上に増加しています(参考:「今どきの労働問題に見えるブラック企業の兆候」)。

いじめる人が増えたというより、「いじめ・嫌がらせ」に対する認識が変わってきたと捉えるべきではないかと思います。

特に若い人の捉え方が変わってきたように感じます。それは、

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働き方改革や健康経営が生産性を高めるって本当ですか?

政府では、働き方改革や健康経営といった、従業員向けの取組みに力を入れています。

これらの取組が、

従業員の活力(やる気)向上につながり、生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながる

という考え方です。

これって本当でしょうか?

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「権限」と「権力」の違い

「権限」と「権力」は、一般的には、ほとんど同じような意味で使われています。

同じように使われているために、組織の中で曖昧に使われると、混乱につながります。

不当な解釈、都合の良い解釈が行われ、パワハラの正当化につながることさえあります。

少なくとも、組織を健全に維持したいのであれば、経営用語としての両者の違いを正しく知り、何が問題なのかを理解する必要があります。

まず、「権限」と「権力」は指しているものが違います。

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労働問題が起きやすい理由

厚生労働省が全国に設置している総合労働相談コーナーに寄せれる相談は、毎年100万件を超えています。

うち半数近くが、法違反の疑いや労使トラブルに発展していると想定されます(参考記事:「今どきの労働問題に見えるブラック企業の兆候」)。

労働問題が起きやすいのには理由があります。

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ブラック企業とは何か?

ブラック企業とは、法律を守る意思がなく、違法もしくはそれに近い状態を放置している企業のことです。

また、パワーハラスメントなどの手段を用いて、その状態を社員に強いている企業です。

意図的に法律を守らないところが、単なる法違反企業との違いです。

当初は、新卒正社員の使い捨てで問題視されましたが、現在では、新卒正社員に限らない問題として広がっています。

特に、昨今の人手不足を反映して、違法で過酷な勤務状態を強いながら、脅しやパワハラによって「辞めさせない」状態に追い込んでいるところに特徴があります。

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