「権限」と「権力」の違い

「権限」と「権力」は、一般的には、ほとんど同じような意味で使われています。

同じように使われているために、組織の中で曖昧に使われると、混乱につながります。

不当な解釈、都合の良い解釈が行われ、パワハラの正当化につながることさえあります。

少なくとも、組織を健全に維持したいのであれば、経営用語としての両者の違いを正しく知り、何が問題なのかを理解する必要があります。

まず、「権限」と「権力」は指しているものが違います。

「権限」とは仕事です。客観的に記述され、限定された意思決定権です。

「権力」とは属人的な力です。

指しているものが違いますが、「権限」を行使するのは人ですから、行使する過程で「権力」が伴います。だから、混同され、混乱します。

問題は、「権力」が「権限」の範囲を逸脱して行使されることです。すなわち、「不当な権力の行使」が問題になります。

「権限」と「権力」の違いを詳しく知りたい方は、「『権限』と『権力』の違い」を読んでみてください。

なお、組織の仕事と言わず、一般的な意味での違いについて知りたい方は、「『権力』、『権威』、『権限』の違い」を読んでみてください。

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