このWebサイトは、 P.F.ドラッカーの理論を中心に、企業を初めとする組織において、経営が成果をあげるためにお役に立つ情報を提供したいと考えています。
ドラッカーの理論の中心は、マネジメント論です。一般的に「マネジメント」というと、管理や監督、指揮命令などをイメージすることが多いですが、ドラッカーの考え方は、それらとは一線を画します。
まず、概略として、マネジメントと経営管理の違いを知りたい方は、次の記事を参照してください。
ドラッカーの理論の中心は、個別のテクニックやツールではなく、経営の基本と原則に関することです。経営の理論を学ぼうとする人は、つい手っ取り早く「答え」を知りたがるので、ドラッカーの経営書を抽象的であるとか哲学的であるとか、答えがないとか、不適切な批判をしがちです。
しかし、経営理論において大事なことは、変化の中にあって変化しないものです。そうでなければ学ぶ意味はありません。やはり基本と原則が大事なのです。答えは、組織が置かれている状況によって変わるのですから、基本と原則を応用する能力こそが大事なのです。
基本と原則の意味について知りたい方は、次の記事を参照してください。ただし、ドラッカーの書籍には、事例も豊富ですから、基本と原則の応用例を学ぶこともできます。
最近では、科学的経営が重視されているようで、ドラッカーのマネジメント論など古いという意見もあるようです。しかし、組織も社会も人が動かしているのですから、科学的経営などと言って簡単にうまく行くものではありません。科学は人間にとって道具でしかないからです。
マネジメントの主体は人による意思決定です。意思決定は創造的であり、芸術的です。しかし、実際に成果をあげて社会に貢献しなければならないですから、果たすべき義務としての客観的な仕事でなければなりません。
ドラッカーのマネジメント論の特徴を詳しく知りたい方は、次の記事を参照してください。
マネジメント論が研究され、議論されるときには、多くの場合、中心となる観点(コンセプト)があります。多くの論者は、一つのコンセプトに焦点を絞って研究し、議論することがほとんどでした。
ドラッカーの功績の一つは、そのような限定的なマネジメント論を体系的知識として統合したところにあります。ドラッカーも、それぞれのコンセプトに基づいて議論を展開し、そこに独自の修正を施しています。また、時代の変化に合わせて、いくつかの新たなコンセプトも提示しています。
ドラッカーが提示するマネジメントの中心コンセプトについて詳しく知りたい方は、次の記事を参照してください。
社会から限られた資源を附託された組織には、それらの資源を活用して最大限の成果をあげるため、体系的なマネジメントが求められます。その体系的マネジメントが、5つの最も重要な質問に集約されています。
5つの質問に順次答えていくことが、マネジメントの意思決定であり、その結果が経営計画として結実します。そこには、計画の実行によって期待される成果が明らかにされており、実行した結果をフィードバックすることによって、再び5つの質問に戻ります。
5つの最も重要な質問について詳しく知りたい方は、次の記事を参照してください。
ドラッカーのマネジメント論は、非常に多岐にわたっていますが、その特徴の最たるところは、「マネジメント」を「上司が部下を管理すること」と見るのではなく、「自らを導く(リードする)こと」ととらえているところです。
その意味で、「自己目標管理」こそがドラッカーの経営哲学であるとと言われます。各人が、仕事において、自らを最も貢献できるところに位置づけ、常に成長していくために、自らをマネジメントしなければなりません。
現代の知識労働者は50年以上の労働寿命があります。その間には、社会環境は変化し、自らも変化します。知識は次々と陳腐化し、組織の存続さえ保証できません。だからこそ、組織に自らの職業人生を委ねるのではなく、自らの責任でマネジメントしなければならないのです。
自らをマネジメントする方法について詳しく知りたい方は、次の記事を参照してください。