作成者: takahiro-oosaki

組織における「職務」、「責任」、「義務」、「権限」の関係

経営において、「権限委譲」が大切であるということは、一般的に言われています。

顧客ニーズや技術など、経営環境の変化が激しい現代において、かつてのピラミッド型の組織では迅速に対応することができないため、組織をフラット化し、あるいはチーム型にし、大幅に権限を委譲する必要があると言われます。

しかし、この場合の「権限」とは一体何を意味しているのでしょうか?

権限委譲というからには、それ以前には、職務を命令されても権限が与えられていなかったということになるのでしょうか?

職務が与えられるということは、当然、職務を遂行する義務が課されるということになるはずですが、権限がなくて、そもそも職務が全うできるのでしょうか?

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会議が退屈で役に立たない2つの理由

会議は、一方では、きわめて重要であり、あらゆる組織の中核となる活動です。他方、会議は大抵、苦痛を伴うものです。イライラするほど長たらしく、無駄に思えることも少なくありません。

それでも会議がなくなることはありません。やはり必要なものだからです。問題は、リーダーと参加者たちの考え方、取り組み方にあります。

まず、会議の何が問題なのでしょうか。アメリカのコンサルタントであるパトリック・レンシオーニによれば、大きく2つの問題があるといいます。

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あなたの会社はなぜ社員を採用できないのか?

最近は、人手不足でなかなか人を採用できない企業が多いようです。中小企業などは特にそうではないでしょうか。

若い人は大手企業にばかり入ろうとし、中小企業など選ぼうともしないという声も聞きます。

本当にそうなのでしょうか?

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組織に活を入れる − Y理論の実践例

ロバート・タウンゼンドは米国の元海軍砲術士官で、アメリカン・エクスプレスの副社長を経て、当時無名のレンタカー会社であったエイビスの経営者として、数年のうちに同社を業界No.2の規模に躍進させました。

彼は、会社からX理論を徹底的に排除し、Y理論を徹底的に実践した経営者であり、その成果を書籍『UP THE ORGANIZATION』(邦訳:『組織に活を入れろ』)にまとめました。

本書は後に改訂され、『FURTHER UP THE ORGANIZATION』(邦訳『こんなトップは辞表を出せ − 組織に活を入れる法』)として改めて出版されています。

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御社の採用面接は本当にうまく行ってますか?

人材を採用するうえで最も多用されるのは面接です。人物本位の採用が尊ばれる一方で、採用のコストダウン圧力が強くなって、面接に対する信頼感や重要度、依存度がさらに増してきていると言われます。

採用面接とは、質問に対する口頭の反応から応募者の将来の職務遂行を判断する選考の仕組みです。口頭による受け答えという形式は明確ですが、それ以外の詳細が決まっているわけではありません。

その意味で、面接は自由度が高い選考方法です。経営者や人事担当者からすると、その自由度のゆえに万能な採用方法であるとみなしがちです。

応募者と相対しているため、その場の状況、応募者の受け答えや態度に応じて、臨機応変に質問することができると思っています。ですから、応募者のすべてを見抜き、理解できると考えます。

そこには、面接担当者としての自信(自分には人を見る目がある、人物を見抜く才能がある、といった思い)も作用しているでしょう。

しかし、多くの場合、それらは思い込みであり、錯覚にしか過ぎません。

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理想のチームプレーヤーとは?

理想のチームワークを実現するためには、それを可能とする適切な人材によってチームを構成する必要があります。

アメリカの経営コンサルタントであるパトリック・レンシオーニによると、そのような人材が持つべき美徳は、①謙虚、②ハングリー、③スマートです。

ありきたりに思えるかもしれませんが、大事なことは、この3つの美徳をすべて兼ね備えている必要があるということです。

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経営チームが陥りやすい5つの落とし穴

アメリカの経営コンサルタントであるパトリック・レンシオーニによると、組織がチームワークの実現に失敗するのは、自然ではあるものの危険な5つの落とし穴に、気づかないうちに陥ってしまうからです。この5つの落とし穴を、「チームの5つの機能不全」と呼んでいます。

  1. 信頼の欠如
  2. 衝突への恐怖
  3. 責任感の不足
  4. 説明責任の回避
  5. 結果への無関心

これらは相互に関係しており、一つでも脆い部分があれば、チームの成功は絶望的になる可能性もあるといいます。

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健全な組織とは?

アメリカの経営コンサルタントであるパトリック・レンシオーニによると、成功している組織には、共通する2つの特質があるといいます。①賢明であること、②健全であることです。

組織が賢明であるとは、競争優位につながる事業戦略、マーケティング・プラン、製品機能、財務モデルを策定できることです。組織が健全であるとは、勢力争いも混乱もなく、社員の士気が高く、離職率が低く、生産性が高いことです。

問題は、多くのリーダーが組織を賢明にすることに時間とエネルギーの大半を費やし、組織を健全にすることにあまり熱心でないことです。

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売り込まない営業の極意

「営業は断られてナンボである」というフレーズを何度聞かされたことでしょう。

アポ取りのための電話掛けのノルマは過酷です。受話器を置くのが時間の無駄なので、片手を受話器に縛り付けた状態で、ひたすらアポ取り電話を掛け続けるという会社もあります。

ノルマが終わるまでは、たとえ夜中の12時を過ぎても電話を掛け続け、相手の迷惑などお構いなしです。「一体誰のために商売をしているのか」と言いたくなります。

「そうやって過酷な試練を乗り越えた者だけが、生き馬の目を抜く競争社会で生き残り、成功することができる」などと言われますが、本当でしょうか。まるで、車が高速で行き交う道路に度胸試しで飛び出して、怪我をしなかった者だけが生きる資格があると言わんばかりです。

そうは言っても、売り込まなくて営業で成約できる方法が果たしてあるのでしょうか。

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起業に根本的に向いていない人とは?

筆者は、経営コンサルタントとして、主に中小企業の経営者あるいは創業希望者と数多く会って相談を受けてきました。

経営には様々な理論があり、テクニックやノウハウに当たるももたくさんあります。それらの多くを知っておいたほうがよいのは間違いありません。しかし、はっきり言って、それらは学ぶことができますし、アウトソーシングできるものも少なくありません。

筆者の多数の相談経験から考えて、経営者の条件をあげ始めればきりがありませんが、これだけは絶対に外せないと思えるものがあります。

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